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ドルチェヴィタ

キムラさん観察記。

2023-02-01-Wed-20:30

レジェバタ超個人的感想その2〜尾張のうつけと第六天魔王

*注:盛大にネタバレしております。

左右を見渡せる丘。だから岐阜と名付けよう。
見渡す大地はどこまでも広く、川は滔々と流れ、空は青く高い。
信長は美濃を手に入れ、濃姫は父の城を取り返し、二人の願いは成就した。
「お前はここに住まなくていいぞ。生まれ育った城をやる。」
おそらく感謝の気持ちの言葉が誤解を招き別れる・別れないと話が拗れる。
別れたいならそっちから言え!と口ではそう言う信長の目は泳いでいる。
別れたいって言われたらどうしよう?
別れたいなんて言わないよな?
美濃を取った今、一緒に居る理由はもう無い。
でも一緒にいたい。だけど俺のこと、好きじゃないのかも?
「天下統一」に飛びついたのはもしかして濃姫と一緒に居る理由が欲しかったから?
その夢が二人の運命を大きく揺るがすなんて想像もしなかっただろう。

天下統一への道は修羅の道。
浅井の裏切りで散々な目に遭ってイライラがピークに達した時。耳打ちされて血相を変えて濃姫の元に駆け寄る信長。枕元には悲しいく白い身代わりの子供の人形。何か声をかけたい。言葉を探す。しかし今は余裕がない。何百何千の人の命が喪われ、人望のなさと運のなさでささくれ立った心。出てきた言葉が「また作ればよい。」その言葉に濃姫もつい反応する。「本当は私の産んだ子なんて欲しくなかったんでしょ?」心と裏腹、傷つけ合って。何故こうなった?

比叡山焼き討ちの作戦会議。
我、人に非ず!…第六天魔王なり。
お前らの罪は全て儂が背負う。憐れみも哀しみも俺には不要。神も仏も、罰するなら俺一人を罰せよ。
慈愛の情は不要であると、そこまで自分を追い込まねば実現できない夢なのか?
皆、信長の殺気に震え、逆鱗に触れるのを恐れ、彼の周りは常に張り詰め重苦しく誰も口を開かない。人の心を無くした男は悪鬼か亡霊か?古参の家臣さえ逆らえば手討ちにされかねない。畏敬と恐れの中で絶対的なカリスマとして屹立する彼は、恐ろしいほど孤独。
しかし信長に密かな熱視線を送る男がひとり。
明智光秀。古参の家臣さえ怖気付いた比叡山焼き討ちを、嬉々として引き受ける。
真っ白い肌に色素の薄い目。その表情からは何を考えてるのか全く読めない。
信長を人ならぬもの=第六天魔王と崇め心酔する光秀は狂信者の眼をしている。まるでサイコパス。そしてサディスト。良心の呵責に苛まれる事なく人を殺め焼き払う。新年の引き出物は仇敵の髑髏で拵えた黄金の盃、三つ。
グロテスク。金箔を貼り手の込んだ細工なのが一層禍々しい。
流石に一同凍りついておし黙る。濃姫は呆れ、秀吉すらドン引き。だが光秀は動じない。あやつらのアホ面を見よ。下賤の民には到底理解できぬ美。血で購った贈り物こそ第六天魔王に相応しい。
そして信長は…盃に酒を注がせ、ぐっとあおり、べろりと舌で最後の一滴まで残さず舐めとる。
髑髏の持ち主の慟哭と無念の血を啜るヴァンパイアのように。
「こんな美味い酒は初めてだぞ。」と言い放ったその姿こそ、光秀が惚れ込んだ第六天魔王の姿。

新年の儀の冒頭。豪奢な装飾に囲まれ一段高い場所で王座に君臨する信長。
金糸銀糸の煌びやかな打掛姿に憂いを帯びた顔。匂い立つ頽廃の香り。
ゆらりと立ち上がりひれ伏す臣下を一睨する如く見下ろしてばさりと袖を広げた姿は巨大な鷹。瞳はしかし光を透かしてガラス玉のよう。
髑髏の盃まで飲み干しすっかり悪酔いした信長を追ってきた濃姫。
昔とは違う、お前の出る幕はないと言われても、虚勢はって魔王だなんだと言い張っても、私は知ってるんだから。
あんたは本当は魔王なんかじゃない。
昔に戻りたい。
女は彼の弱さを愛した、けれど。
「こうなったのはお前のせいだ!」と責められて何が言えるだろう。
好きだから、見てるのが辛い。

別れの日。
欄干に駆け寄って濃姫の後ろ姿を見つめる信長。
「行くな!!」と叫びそうになるのを、小太刀の鞘をガッと噛み締めて耐える信長。
噛んだ感触が伝わって来る。噛みしめる心の痛み。
好きだから止められない。背負ったものが大きすぎる。俺と居ても不幸になるばかり。

昔は童(ワッパ)みたいにカッコつけでナイーブな男だった。「私が居ないとダメなんだ。」って思ってた。父上の居城を取り返して、岐阜城と名付けようと言った顔は眩しいほど輝いてた。一緒に天下を取るって決めて。初めて京へ登った日、京風の化粧をした私の顔を見て猿と一緒に大笑いしてたっけ。二人でこっそり抜け出して買い物して、貧民窟では死にそうな目に遭って…あの時、逃げ込んだ祠の中で血塗れの手で金平糖をくれたあの人が妙に色っぽくて。夢中で愛し合ったっけ。私が申し出たらいつでも別れてやるって言ってた。でも本当は私のこと好きなんだと思ってた。
本当は…?
三本足の蛙の香炉を大事そうに抱えながら、だんだん離れて行く籠の中で彼女はひそかに涙したかもしれない。

。彼女が去った時、光秀は密かに狂喜乱舞しただろう。第六天魔王の進むべき修羅道に女など不要。夫婦の絆?家族の団欒?ゴミでしかない。プライベート兼まつりごとのパートナーだった濃姫に成り代わるのは自分しかない。行く手を阻むものは焼き払い、天魔王様の意図を読み、先回りして作戦をたてる。自分こそがパートナーに相応しい。貴族達はこぞって信長の元へ貢物を捧げる。第六天魔王は奴らの一段上、世界を見下ろす椅子に座っている。南蛮渡来の衣装に包まれ、虚ろで半ば狂気に満ちて、異形のうつくしさを放つ。

光秀は彼の真のパートナーにはなりえない。
見ていたのは第六天魔王と名乗る虚ろな王様に映し出された理想の自分の影法師。


信長は悪夢に苛まれ幾夜も眠れない日々を過ごす。
灰色の世界。目の前には霧に覆われた湖。後ろには一本の巨大な杉の老木。
ベックリンの「死の島」を連想させる水と木の風景の中、ふと女が入水しようとするのに気づく。
「女!何をしている?」声は届かない。女はゆっくりとゆっくりと深みへと向かう。
赤子の泣き声。腕に抱えられたその子は生まれなかった我が子に違いない。
「返せ!」水は氷のように冷たい。足が動かない。自分が殺めた幾千万の骸が恨みがましく足にしがみ付いてくる。
「儂を連れて行け!」女は振り向きもせずそのまま赤子ごと湖水に消える。
「返せ!」と蘭丸にのし掛かる彼は現実と夢の境目すら危うい。
「敵を全て殺すまでゆっくり眠れんのだ。」
第六天魔王と名乗り殺戮を繰り返し、味方まで恐怖で支配した。何も感じたくないから心などないふりをしていた。
心の中は…尾張のうつけのまま、自由で居たかった。

天は男を見放してなかった。少なくとも、この時点では。
貞家の言葉に居ても立っても居られず自ら早馬で駆けつける。はやる心。もどかしい道のり。
彼女の前で俺はあるがままで居られる。
自由に好きなように、彼女さえいればどこまでも飛んでいけそうな気がする。
もう一度。

女は二度と会わないつもりだった。
父の言うがまま3人目の男の元へ嫁いだが唖然とした。どうしようもないばか男。汚いし躾がなってないし、教養も武道もさっぱりだ。でも不思議に惹きつけれらた。無作法も無教養も視点を変えれば決まり事や慣習に囚われず自由ってことだ。見栄っ張りだしガキ臭いけど、私を道具でなく一人の人間として対等に見てくれた。やり方さえ教えたら意外と大物になるかも?と。二人ならどこまでも行けそうな気がしてた。でも…衰弱していく身体。病んで窶れた惨めな姿を見られたくない。

天の岩戸を破壊する勢いで戸を蹴破った。肝心な時はいつも、草履も脱がず挨拶なしで上がり込んでくる。
「見るな!」「誰がこの男を呼べと言った!?」必死に抵抗する濃姫。
「何故こうなるまで言わなかった!」と貞家を責める信長だけど、元はといえば自分の蒔いたタネ。会いたい一心、戻ってきてほしくて早馬で駆けつけたけど、断乎拒否され、突っ立ってる彼を見かねて、各務野が濃姫を抱きしめる。
「ほら御覧なさい?窶れて哀れな殿の姿を。」半身を失い今にも死んでしまいそうなのは彼。「苦しいのは姫様じゃなく信長様じゃ。」
第六天魔王ならば激怒してその場で手討ちになったかもしれない言葉。
あまりにも核心を突きすぎてグウの音も出ない。
がっくりと膝をついて頭を下げ、彼は言った。
「頼む。戻ってきてくれ。」
その瞬間、第六天魔王の魔法が解けた。
長く続いた闇夜は終わり、男と女がそこに居た。
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2013-10-23-Wed-14:03

お久しぶりです。

うわー…すっごい久々です。
皆様、お元気でいらっしゃいますか?
南極以来の更新ですね。
D.N.がメインになって放置プレイでした。
時は流れて安堂ロイドにドハマりの日々です。
さて。
何故いきなりこちらに記事をあげたのか?
実はTwitterのフォロワーさんから、
「DNはコメント書き込みができない!」との苦情がありまして。
設定的には誰でも書きこみ可能にしてあるのですが、それならばコッチのコメント欄を活用していただこうかと。
メインの記事はD.N.ですが、あちらにコメントできないっ‼︎
…という方は、こちらのコメント欄に存分にお書き込みください。
レスもいたしますので、よろしくお願いします。
2010-04-26-Mon-21:04

だから上海(;´∀`)

あ~~~~~~~~~~~~。

私はドラマを純粋に楽しみたいんですけど・・・。

開始時期おくれたのはそれかーとか、やたら秘密主義なのはそゆこと?とか、
月9→S×Sへの流れってそれか?とか。

SM@Pってめんどくさーーーーーーーーーーーーーいデスネ(;´∀`)

あのー、ドラマに特別出演とか、ぜっったいやめてくださいね。
それは『毒トマト殺人事件』で十分だから。(←コレには期待してるしw)
次番組への流れで間違いなくコントになっちゃうからー。
まさかそこまで悪趣味じゃないよね?
頼むよ8ちゃんねる。


むかし『なぜか上海』とゆう曲がありましてね。
『だから上海』なのね;


拍手コメレスです。

○さま、こんばんは。

や、もう<めんどくさい>の一言デスネ。
S×Sってロンバケと一緒に始まったんでしたっけ?(当時は見てなかったので;)
まぁ当時は皆20代でしたし。純然たるアイドーGだったでしょうからまぁ良いとして。
今更何を?感は否めませんよねー。
いい大人ですし・・・誰得?
折角ゲツコイ、いい感じにテンション↑↑だったんですが、ちょっと↓ちゃったですね。

なんでもかんでも大掛かりにゴージャスに・・・その果てにはいったい何が?
GiftやICWRのキムラさんが大好きな自分としては、萌え役がどんどん遠ざかる気がして。
それが何より一番気がかりです(;´∀`)



2010-02-20-Sat-12:47

shitataka

聞き逃したぁ~!!!!!

風邪で寝込んでたんですよ・・・んで、ウォークマン@ラジオ付き、で、布団の中で聞くぞ!と。
んでね、『何故プリンスはWe Are The Worldに参加しなかったか?クイズ』は聞いた。
We Are The Worldが流れてるな~・・・・と思いながら、はっ!と気づいたら
荒井さんとも3月でお別れ・・・的なこと言ってて。
全然聞いてないってことですよね(;´∀`)
風邪薬のばかーーーーーーーーーーっ!!!!

なので友達に教えてもらったのと、レポを探して読みました。

彼は、私らが思ってるよりいろいろいろいろ耳にし目にしてんだろうな~。
大方がものすごくレベル低いってか、捏造とかアホくさ、みたいなモンばっかで。
真っ向から否定することもできるだろうけど、なんかそこまで必死になるのもヤになる位の。
それをね、逆手にとってネタに転化しつつ否定する、っての?
そういう大人のしたたかさ?みたいなのも必要なんだよね~・・・・。
(でもあくまで悪ガキなノリは捨てないのね・笑)

聞き逃して残念だったわ~w
彼の、あの声&口調で聞きたかった・・・・・・。


拍手コメレスです。

>ちゃんと聞いてたアテクシが断言する。彼は意外にこの状況すら楽しんでいると。

(笑)
やっぱね~。そういうとこがスゲー!!!とか思っちゃうんですよー。
ホンキだせばさ、返す刀で切って捨てることだってできるかもしれない。
けど、そういうそぶりを見せない。
相手のレベルを読みきってるんだな、とも思うんです。
相手も必死でぶつかってくるんなら同じレベルで返そう。
しかしこーゆうレベルの話になると、
「フツーに考えてアホ臭いじゃん?マジで切り返すのかっこわりーよ(笑)」
・・・みたいな?
そういうイメージ(@私的見解)
あと、清濁併せ呑む、ってのかな・・・光には必ず影があることを・・・達観してるのか、な?
っても彼的にはかな~り<存在感薄い影>なんだろうけども。


>唯一「聞きたく無かった」と思ったのは、おさむが乳首ピアス開けてるって事っす…(;´Д`)
>『乳首毎ちぎれる可能性があります』と言われたらしい(笑)
>「ちぎれちゃえば良かったのにw」が最高ですた(´∀`*)

うわーーーーーーーー(;´∀`)
マジでぇ!?想像しちゃったじゃんか!
しかし・・・ちぎれちゃえば、って・・・。
いうねー。(爆)
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