ドルチェヴィタ

キムラさん観察記。

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2010-02-11-Thu-00:03

潜水服は蝶の夢を見る

2007年のフランス映画なのです。
主人公はあの『ELLE』誌の編集長だったのですが、脳梗塞によるダメージで
ロックト・イン・シンドロームという症状に陥ってしまう。
全く正常な思考・感情を持ちながら、左目と目蓋以外一切動かせない。
一度は絶望する彼ですが(そりゃ当然だ)、左目でまばたきすることで言葉をあやつり、
『潜水服は蝶の夢を見る』という一冊の本を完成させるのです。
肉体の牢獄に閉じ込められた状況を<僕は潜水服に閉じ込められた>と表現し、
想像の翼を広げて自由に動き回る心の状態を<蝶>に例えるユーモア。
(中国の故事<胡蝶の夢>辺りから連想したのかもしれません)
フランス映画だな~・・・と思うのが、そんな状況でも<<アモール>>は忘れないとこ(笑)
日本やアメリカだと、同じテーマで撮ってもこうはならないだろうなー。
愛とユーモア、それに想像力があれば、人間は時間も空間も飛び越えて自由自在に飛翔できる。
それこそが最大の(そして最後の)砦であり武器であり、生きる糧である、と。
言葉だけでなく、映像と音楽と、断片的な会話のシーンを丁寧に繋いでいくことで描きだしている。

海や空、崩れ落ちる氷河のブルーが多用されているのですが、
全体的に薄いサンドベージュのフィルターがかかったように柔らかく、少しだけ寂しげで、素晴しく綺麗。
音楽もヴェルヴェット・アンダーグラウンドとかトム・ウェイツとか個人的にすごいツボ。
ラスト近くにトリュフォーの『大人は判ってくれない』の曲が流れたときには危く泣きそうになりました。

これ、DVDで欲しいなぁ。

やっぱ映像と音楽は大事ですね。

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