ドルチェヴィタ

キムラさん観察記。

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2010-02-11-Thu-16:18

Black Dhalia

以前ある方から「ICWRはBlack Dhaliaに似ている。」と教えて頂いて。
最近ようやくDVDにて鑑賞しました。
なーるほど。仰ることもわかります。ジョシュ・ハートネットが主演だし(笑)
話の構造的にも似てるとこがあるし。

1947年の冬、ロサンゼルス郊外で女優志望の女性が惨殺される。
ブラック・ダリアと呼ばれていたその女の遺体は無残に切断されていた。
この事件を捜査する若き刑事とベテラン刑事。
二人はブラック・ダリアの謎を追ううちに、底なしの闇の世界へと足を踏み入れていく。

・・・というようなストーリーなのですが、映像がとても美しくて(←私的には最重要事項・笑)
登場人物もそれぞれに魅力的で、特にスカーレット・ヨハンソンの輝くようなブロンドと紅い唇、
ジョシュの、滑らかな白い肌と見事に鍛え抜かれたギリシア彫刻的裸体にはクラクラw
残酷でグロテスクで、禍々しい美しさに満ちたエロティックな作品。
苦手な方は気分が悪くなっちゃうと思います・・・ICWRと同じで、誰にでもオススメはできません。
ええ、私はすごく好きなタイプの作品でした(笑)
で。
どこがICWR的なわけ?と思うでしょ~。
ジョシュ演じる若き刑事の捜査方法がね、もろにクラインなのよ。
相棒のベテラン刑事は事件の真相を探るべく、ありとあらゆる資料をかき集め、分析するうちに、
いつしかブラック・ダリア(もう死んでるわけですが)の虜になり、それゆえ命を落としてしまいます。
ジョシュ演じる刑事は、死んだ相棒の資料を引き取り、アパートの部屋を資料で埋め尽くし
(ICWRのクラインの部屋のように)
生前のダリアが映っているカメラ・テストのフィルムを何度も何度も見返す。
・・・そう。まるでハスフォードに<同化>して<汚染>されてしまったクラインが、
バラバラなShitaoのボディ・イメージで、妖しくも禍々しいコラージュを制作したように。
そのうちに異常犯罪者の思考・嗜好・欲望に<同化>し、<汚染>されていく。

ダリアもShitaoも<損傷された肉体>である、という共通項を持ちます。
そして、既に<この世の者ではない人>を巡る物語である、という部分も。
(Shitaoは再生はしましたが、彼がこの世ならざる存在であるのは明らかなので)
トラン監督ご自身もバルセロナの映画祭だったかな?で
「ブラック・ダリアを見てジョシュの起用を決めた。」みたいなお話をしてましたっけ。
だから、ある意味確かにICWRはBlack Dhaliaへのオマージュかもしれません。

ただし。
ICWRは果てしない苦痛に満ちた世界の中に、微かな光明としての癒しを探し当てる物語だったと
私は解釈しています。
つまり、<同化>と<汚染>はそこに至るまでの要素の一つとして描かれているのに対し、
Black Dhaliaは<同化>と<汚染>そのものが物語を貫く一つのテーマとなっています。
なので、ICWRとディテールは似ているものの、Black Dhaliaを見た後、私が思い出したのは
D.リンチの傑作TVドラマシリーズのTwin Peaksでした。

それと、もうひとつ。大きな違いが。
それは、ジョシュ演じるキャラクターが魅入られてしまう<ボディ>の持ち主が、
Black Dhaliaでは女性(異性)であり、ICWRでは男性(同性)であること。
そのため、前者では物語が一種典型的なファム・ファタールものの様相をなし、
後者では(ちょっと語弊があるかもしれませんが)同性愛的な匂いを感じさせるところです。
冒頭の行為(クラインの上半身を裸にして咬む)からもその意図が窺えるのですけどね。

そのヘンももしかして、一層ICWRが<受け入れにくい>作品であることの要因かもしれない。
・・・なんて考えてしまいました。


メッセージサンクス♪


>ある意味不親切だったからこそ、こんなに自分の中に残っているのかも知れないのよ。
>懇切丁寧に描かれるよりも、ちょっと欠けてる方がそこを考察したくなるのよね。
>今はそんな事を放棄するような人が多いのが現実だけど。
>人間、思考する事を止めちゃイカンですよ。

思考することが避けられてるのか?と思わず考え込んでしまうw場面は確かに増えつつあるかも。
『メンドクサイ』『アホくさい』という言葉でバッサリ切り捨てるのがむしろ
アタリマエになりつつあるのかもしれないですねぇ。
こういう書き散らしブロなんかまさに『メンドクサイ』『アホくさい』の集大成なので(笑)
まぁ時代に逆行してるのかも。


>オマージュをパクリといっしょくたにして叩いたりしてる。
>更にアホになると、それを主演俳優のせいにしたりする。何でやねん。

(爆)まさに何でやねん!!
だれかツッコんでやってや!←妙な関西弁でスマソ。


>ブラックダリアの少しセピアがかった印象に対して、ICWRは少しブルーかかってた気がします。
>冷え冷えとした感じ。(Shitaoのシーンだけは暖かい気温と緑を感じたけど。)
>退廃的な雰囲気は両者近いのに、色合いが真逆な印象なのが面白いなぁと。

ああ。確かにそうだ。
作品によって色合いってほんとに違うよね~。撮られた国/撮った人の国籍で変わるだろうし。
フィルムの劣化もあるかもしれないけど、例えば80年代と2010年の空気の色は確実に違うだろうし。
Shitaoのシーンは常に植物の息吹が・・・再生シーンでは生命の荒々しさすら漂ってた気がします。

>ローカルで、「真実のアメリカ」っていうのをバラでやってて、それを見てたら
>アメリカでICWR公開は果てしなく無理に近いかも
>過剰なキリスト教至上主義者が多く、一部の都市部以外は物凄い田舎で保守的って言ってた。

上映されたとしても大都市部の単館上映くらいですかね~。
まぁそれは仕方ないでしょうね。
えらく挑戦的な内容だからなぁ~・・・チャレンジャー!!!みたいな;
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