ドルチェヴィタ

キムラさん観察記。

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2009-06-14-Sun-11:26

雨と共に来た。2

2回目見てきました。

いろんな意味で圧倒された初見に比べ、落ち着いてじっくり見れたので、より世界観を楽しめた気がします。
今回はクラインに感情移入してしまいました。
やはりジョシュは上手いですね~。
トラウマを抱えこんだ人間の不安定な精神状態を繊細さと激情のコントラストで鮮やかに演じきってるなぁ・・・。
一緒に見に行ったツレもジョシュ目線になってたらしく、この作品のテーマのひとつは『同化』じゃないかと言ってました。
自分はキリスト教的解釈にばかり目が行ってたのですが、なるほど。そういう見方もアリだな。
クライン-ハスフォード、クライン-Shitao。
そして、ドンポの極端な暴力性とメンジーの極端な正義感も、紙一重の、一種の『同化』ではないか、と。
追う者と追われる者。
最初の動機はどうあれ、<誰か>をひたすらに追い求めるとき、人は善・悪の単純な線引きを超えて、
追う者/追われる者はいつのまにか一つに同化していくのではないか、と。
縦と横二本のラインが交差したとき、中心の一点で交わって、それは十字架の形を描く。
縦横のラインのそれぞれ頂点に、どの人物を置くかで交わる一点の示すものも変わってくる、と。

それから、これは初見でもなんとなく考えていたんですけど、クラインをShitaoの探索へと向かわせたのは、
ほかならぬハスフォードですね。
相手に『同化』してその行動を予測し、犯人を追い詰めていくクラインの資質を見抜いたハスフォードが、
自らの使命・・・<人類の苦痛と混沌の中で世界の終末まで苦しむ新たなキリスト>の降臨を予告するという、預言者としての使命を完遂し、
幼子キリストを迎えにいく聖人として指名するのが、あのえろてぃっくな<噛み付き>シーンだったのでしょう。
自らの使命を終え、あとは肉体のくびきから逃れるだけになったハスフォードが、自分を狙撃したクラインに
「Thank you...Thank you...。」と感謝の言葉を述べてこと切れるシーンはすごく暗示的でした。

幼子キリストをその胸に抱いた瞬間、クラインとハスフォードの苦しい『同化』期間が終わる予感でこの物語は終わるのですが・・・。

Shitaoの傷ついたボディ・イメージの寄せ集めを、祭壇の本尊のように飾りながら、
一番肝心な頭(=心)にどうしても同化できずに苛立ち、苦悶したクライン。
彼を最終的にShitaoへと導いたのが、他の誰とも決して『同化』することのできない、
クラインと反対側の端にいるドンポであった、というのもなんだか象徴的な気がします。

しかし。
クラインが次にShitaoに同化してしまうんだとすると、当然Shitaoは・・・・・。

うーーーーーむ。

またもやトラン監督の罠にハマったかも自分(笑)。


拍手レスです。

2回目行っちゃいましたか!
Shitaoを演じてる・・・というより、キムラさんっぽく『Shitaoを生きた』又は『Shitaoとして存在した』と表現するのがぴったりだよね。
観たその日は世界観に圧倒されちゃって、いろいろ疲れてしまうんですが(←脳ミソフル回転・笑)、
翌日になるとまた観たくなるんですよ~。
あの内容考えると、あと何回映画館で体験できるやら(;´∀`)
これを契機に国内での彼へのオファーも少しずつ変わってくればいいなぁ。


レスその弐。

クラインがShitaoのことをどこまで理解していたか、は定かではなかったですね。
ただ、ミンダナオで死亡したはずの彼が香港で生きていることで、彼が<普通の>失踪者ではないことは
感じていたんじゃないかと思います。
↑の<ハスフォードの『同化』期間を終えた>というのは確かにまぎらわしい書き方ですね。
ちょっと訂正しときました。


拍手レスです。

クラインが連れて帰ろうとしてもShitaoは首を縦に振らないかもですね。
又は、一回帰宅してもすぐまた家出しそう、とか(笑)
そしてクラインがこの先どんな道を歩むにしても、Shitaoと関わっていくんじゃないかと思う。
彼はキリストの弟子または守護天使(堕天使でもあるが)の役割のような気がします。
すでに地獄を見、何も恐れない彼は、世界の終わりまでメシアと苦痛を共にするのかもしれません。
(↑こうゆうこと書くとますますモエますか?)

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